2004年12月04日

「イヤーマフ」行動記録/日記

イヤーマフを買った。イヤーマフといっても防寒用のやつではなく、防音用のやつ。

/yuntanach/blog/000098_1.jpg 買ったのはBilsom社のLeighting L3と いうやつでNRR31の防音性能がある。 これ、日本で売っているやつだと1万2千~5千円ぐらいして、 安いところで9千円ぐらいする。 ところがアメリカとかから直接買えば20ドルそこそこなのだ。 ぼってるなぁ。 とりあえず10個単位でまとめて仕入れてヤフオクあたりで 商売しちゃおうかしら。

宣伝するつもりはないが、取説にあった遮音性能の表を写しておこう。

周波数(Hz)125250500100020003150400063008000
平均減衰(dB)21.426.435.842.841.045.945.545.244.7
標準偏差(dB)2.51.62.62.71.82.12.72.93.0

「イヤーマフ 遮音」で検索すれば類似製品がたくさんヒットするが、 この性能の製品で、送料込みで数千円のものを国内でみつけるのは苦労するだろう。

昔は気にならないものだったのだが、ここ1~2年はマシンのファンの風切り音とか、 いかにも電気っぽい高周音とかが気になってしかたがなかった。 しかも耳鳴りに残ってしまって頭が痛くなるようなときもたまにあり、 しかもだんだんとそういう状況が増えているような気がする。 本当の原因がノイズにあるのかどうかはわからない。 が、耳栓をすると耳鳴りに関しては後がずいぶん楽になる。 なので、最近では耳栓をして仕事をすることが多い。

耳栓をすると集中しやすい。 というか、そういうふうな条件付けをつくることができたようだ。 そういうわけで、今では耳栓は必須の仕事道具となってしまった。 いろいろな種類の耳栓をためした結果、 コストと性能などから「イヤーウィスパー」におちついた。 これなら、薬局にいけばどこにでもあるし、値段も400円ぐらいで手ごろだし。

ところが、耳栓をすると2時間もしないうちに耳のなかがムレてかゆくなる。 しかも、異物を押し込んでいるためかなんとなく耳のなかが痛くなってくる。 2時間しかもたないのでは、日常的に仕事で使うのにはちょっと無理があるように思える。

で、つぎにためしはじめたのが防音用のイヤーマフだった。 工事現場とか、飛行場とかノイズの多い環境で使うやつだ。 イヤーマフならばヘッドフォンと同じく頭に被るわけで、 耳の中に異物を押し込めるわけではないから大丈夫だろうと考えたわけだ。 結果は正解であった。

ただ、イヤーマフといってもピンキリで、 防音性能がちゃんとしてないやつだとあまり意味がない。 ある種の職場では防音対策が法律で定められているので、 ちゃんと効果のあるもの自体はいろいろと種類がある。 いくつかためした結果、結局NRR値という規格による 性能の良いもののほうが、それなりに効果があるということがわかった。 今回買ったLeighting L3という製品はNRRが31あり、 NRRに関してはおそらく最高値に属する。 ちょっと手間だったが、買ってしまった。 今日届いたばかりなので、使用感がどんなであるかはこれから判ることだが。

仕事上お医者さんのところに出入りしており、しかも耳鼻咽喉科だ。 そこで、研究しているお医者さんで日頃比較的気安く話をする先生に耳鳴り のことをきいてみたことがある。 検査するとなれば、脳内の異常などを検査する必要がでてCTやPETを使う ことになる。 そうすると保健がきいても2万円ぐらいからの検査費用がかかる。 病院としては検査をすればそれだけ儲けになるので、 患者がしたいといえば、 検査によって体に悪影響がでないかぎりはいくらでも検査してくれる。 ところが「100人検査して本当に問題があるのは1人いるかいないか」だそうで、 要するにほとんどが気の持ちようの問題らしい。 だから、頭が痛かったりめまいがして立って歩けないなど、 日常生活に深刻な支障がでているのでなければ、 その2万円は高い安心料にすぎない。

ただ、耳鳴りとかだと精神的なものが強く作用することもあり、 一度悪いほうへ転がりはじめると、その悪循環が止まらなくなる。 そのうちただの悪循環ですまなくなり、 不眠とか頭痛とかの症状がでてきてしまう。 そして慢性化すると通院生活だ。 医者にかかれば、仕事を止めたり環境を変える提案をされるとか、 あるいは派生してでてきた症状を押える薬などを投薬することになりかねない。

完全な無音状態でも、ふつうの人は一定音量のノイズが聴こえてしまう。 脳内の神経の働きによる音の情報処理の過程で 生活雑音の分だけバイアスをとっているので、 逆に無音環境にいるとそのバイアス分の雑音が聴こえてしまうというのが 一応の有力な仮説らしい。 が、ほんとうのところは医学的にはよくわかっていないらしい。

ちょっとした実験で、私の耳鳴りは、 一番気になる部分がだいたい9300Hzの音が鳴っているのが分かった。 これは耳鳴りとしてはかなり高い部類になるが、 コンピューターのファンのノイズもこの音域を多分に含んでいるので、 私の耳鳴りが仕事中に聴き続けているファンのノイズに 少なからず由来するであろうことはおそらく間違いない。 こういうのは一度気にしはじめると悪循環でどんどん悪い方向にしかいかない。 だから、耳栓やイヤーマフなどをつかって強引にその悪循環を断ち切るのは、 とりあえずいまのところはやり方としては間違っていないだろう。

検査したらかかったであろうコストはすでに越えてしまっているし、 今回買ったやつより防音性能の良いのはちょっと見当たらない。 これで満足いかなかったら根本的に別のことを考えなければならないだろう。 当面は、これで得た無音環境により、 もとをとれるだけの能率アップができるかどうか、 あとは私自身にかかっている。

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