2004年08月02日

「0.06パーセント」OO百韻

OOEnkaiメーリングリストでちょっと話題になったのだが、メンバーの17人中3人が田中さんである。

日本の苗字7000傑によれば、田中さんは全国に133.6万人いるそうである。 だいたい100人に一人が田中さんであると思っていいだろう。 ちなみに、1位から10位までは順に、佐藤、鈴木、高橋、田中、渡辺、伊藤、山本、中村、小林、斎藤でこのトップ10だけで1273.6万人おり、日本の人口のおよそ10分の1にもなる。

OOEnkaiメーリングリストのように、17人が集まってそのうち3人が田中さんである確率はどれぐらいになるだろうか? これはどのぐらい珍しいことなのだろうか? ちょっと計算してみた。

全国から1人だけ抽出してその人が田中さんである確率は100人に一人なのだから0.01、つまり1%である。 2人抽出して片方が田中さんの場合だと\fs3{{2}\choose{1}}\times{(0.01)^1}\times{(1-0.01)^1}で0.0198、あるいは1.98%となる。 このように考えて、確率0.01の集団から17選んだ場合にどうなるか表にしてみた。式は\fs3{17\choose~n}\times{(0.01)^n}\times{(1-0.01)^{17-n}である。

n人確率パーセント
00.84294384.3%
10.14474814.5%
20.0116971.27%
30.0005910.059%
40.0000210.002%
50.0000010.0001%

つまり、17人中3人が100人に一人の田中さんになるのはおよそ0.06%であるということになる。全国から17人を選ぶという作業を100回やっても、そのうち84回は田中さんなし、15回が田中さん一人、1回が田中さん二人になる。 3人揃う0.06%というのは、この作業を1700回近くやってやっと一回発生する計算になるだろうか。 このことから考えると、17人のなかで田中さんが3人いるというのは非常にまれなことだと言っても良いと思うがどうだろうか。あるいはなにかご先祖さまの呪いがあったりとか。

もっともサンプル数が17というのは少なすぎて、 統計的にはけっして充分とはなさそうではある。 また、本来ならこういう議論をする場合には正規分布とか検定とか 考えなくてはならないのだろうが、なにせその手のことを最後に習ったのは 20年ぐらい前の大学生のときのことでちょっと手に余る。

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